今でもまだ、行方不明者が1万人を超える。
春を迎えて、瓦礫の下から見つかる腐りかけた遺体。
それを探す自衛隊の人たち。
もう二度と行きたくないからと、レンタルビデオ屋さんに裸で入ってつかまった人もいるという。
刑務所に入ればもう行かなくて済むと思った。 
そうまで言わせる現地の惨状。
だから何が出来るんだ。
と、何もできない、しない自分をどうしようもない。
飛行機で帰るよりも、船に乗って帰りたい。
ふと思いついたそんな一つの夢に、色んなことが重なり合って、今メキシコのアカプルコで次の冬を待っている。